省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業に対して、IoTやロボット技術などの汎用製品の導入を支援するものです。
詳細はまだ出ていませんが、多数の採択が想定されており、幅広い業種の採択者が予想されています。
そこで本記事では、人手不足が深刻な宿泊業において、どのように中小企業省力化投資補助事業（省力化投資補助金）が利用できるのかを解説していきます。

中小企業省力化投資補助事業（省力化投資補助金）とは

省力化投資補助金は、人手不足に直面している中小企業がIoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上を図ることを目的としています。
正式には「中小企業省力化投資補助事業」と称され、経済産業省が関連情報を提供しています。

簡単な概要は下記の通り。

（経済産業省　「経済産業省関係令和5年度補正予算の概要」　）

カタログに掲載された製品を導入する企業に対して、下記の金額を補助します。

従業員数	補助率	補助上限額（通常）	補助上限額（大幅な賃上げを行う場合）
5人以下	1/2	200万円	300万円以下
6～20人以下	1/2	500万円	750万円以下
21人以上	1/2	1,000万円	1,500万円以下

カタログに掲載される機器は現在公募中であり、これから機器が明らかになる見込みです。
しかしながら、どのような機器が対象となるのかは公募要領の中に記載されているため、あらかじめ、予想することができます。

宿泊業での中小企業省力化投資補助事業（省力化投資補助金）活用方法

中小企業省力化投資補助事業（省力化投資補助金）の活用方法は主に下記の機器の導入が想定されます。

ロボット清掃機の導入

宿泊業で必須の作業ともいえる、清掃の省力化をになうロボット清掃機にも省力化投資補助金が活用できると見込まれます。
ロボット清掃機は、AI技術とセンサーを活用して自動で客室の掃除を行うことができます。代表的なロボット清掃機の機能には以下のようなものがあります。

• 自動で部屋の形状を学習し、効率的に掃除できる
• モップ機能を備えたロボット掃除機。広い客室でも水拭き掃除が可能。
• 工場やビル用の業務用ロボット掃除機。非常に広範囲を自動で掃除可能。

このようなロボット掃除機を導入することで、人手不足の解消と業務の効率化が期待できます。

チャットボット・AI対話システムの導入

生成aiが普及している昨今においてはチャットボットやAI対話システムなどの導入も検討すべきでしょう。
導入すれば、フロントでの応対業務を自動化できます。多言語対応も可能なシステムがあり、外国人観光客への対応力も向上します。
特に昨今ではインバウンドが急増しており、特に言語の問題が大きく、顧客とコミュニケーションがとれないという問題が多発しています。
これらのシステムを導入することで、国内外問わず、24時間無人での簡単な問い合わせ対応が可能になり、人手不足解消とサービス向上が見込めます。

キーレスシステム・スマート錠の導入

スマートフォンでの解錠が可能になるキーレスシステムやスマート錠を導入することで、フロント業務を大幅に削減できます。一例として以下があげられます。

• スマートフォン・ICカードでの解錠が可能。オンライン決済にも対応したシステム。
• Wi-Fi接続で遠隔から管理可能なスマートロック。スマートフォンで解錠。

このようなシステムを導入することで、チェックイン・アウトの手続きが省力化され、宿泊業の人手不足対策に貢献します。

セルフチェックインシステムの導入

タブレット端末などを使い、ゲストが自分で簡単にチェックイン手続きできるシステムの導入も省力化投資補助金の対象となると考えられます。
具体的には下記のようなシステムが対象となると考えられます。

• タブレットでのセルフチェックインシステム。決済・キー発行も自動化。
• 専用タブレットでチェックイン・チェックアウトができるシステム。顔認証にも対応。
• 来客管理とチェックインをオールインワンで行えるタブレット端末。

宿泊業は人手不足が深刻化しており、省力化・省人化が必須

宿泊業界では昨今、人手不足が大きな問題となっています。コロナ禍で一時的に雇用が減少した影響もありますが、根本的な原因は従業員の高齢化や若者の就業離れなどによるものです。
近年の宿泊業界の有効求人倍率は極めて高水準となっており、従業員の確保が難しい状況が続いています。一方で、インバウンド需要の回復に伴いサービス提供の労働力不足が深刻化しつつあります。
このような状況を打開するには、省人化・省力化による業務の効率化が不可欠です。人手不足に対処しつつ、より質の高いサービスを提供するためには、IoT、AI、ロボットなどの先端技術の活用が必須といえるでしょう。
そのため、宿泊業では省力化投資補助金を利用して、人手不足に対応していくことをおすすめします。

弊社のサポートについて

弊社はカタログに登録したい事業者・代理店様および省力化投資補助金を活用して機器・製品を導入したい中小企業様どちらにもサポートを提供しております。

カタログに自社製品を登録されたい事業者様・代理店様へ

中小企業省力化投資補助金のカタログに、自社の機器や製品を登録、掲載されたい事業者様や販売代理店様はお気軽にお問い合わせください。弊社で本制度の説明から、どのような機器や製品が対象となるのかのアドバイスも含め、親身にサポートをさせていただきます。もちろん、貴社の事業者登録（販売事業者登録、製造事業者登録）のほか、製品登録・カタログ登録もサポートいたします。

補助金を利用して機器・製品を購入されたい中小企業者様へ

本補助金を活用して機器や製品（省力化製品）を購入されたい中小企業者様、個人事業主様について、補助金の申請サポートやアドバイス、採択後の交付申請、事業実績報告（事業実施効果報告）の提出等、補助金が入金されるまでワンストップでサポートを行わせていただきます。

弊社では事業再構築補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。

まとめ

今回は宿泊業の中小企業省力化投資補助金の活用方法について解説してきました。
ポイントは下記の通り。

• 宿泊業ではロボット清掃機、チャットボット/AI対話システム、キーレスシステム/スマート錠、セルフチェックインシステムなどの導入が想定される
• 先端技術の活用により、人手不足の解消と業務の効率化、サービス向上が期待できる
• 宿泊業界の人手不足は深刻な状況にあり、省力化投資は必須の課題
• 省力化投資補助金を活用することで、人件費の削減と生産性向上の両立が可能

省力化投資補助金の活用については、製品のカタログ登録や補助金申請などあらゆる場面で弊社がサポートさせていただきます。人手不足に悩む宿泊業の皆様は、是非この機会に省力化投資を検討されることをお勧めします。

省力化投資補助金 申請代行サポート（CPA）では、製造事業者、製造（製品）メーカー、販売事業者・代理店様向けに、省力化製品についての「カタログ登録申請」・「製造（販売）事業者登録申請」の申請代行サポートを実施しております。

「製品登録・事業者登録」「カタログ登録」に加え、応募（交付申請）をご検討されている中小企業様、個人事業主様（補助事業者）の交付申請のサポートも対応しております。
まずはお気軽にご相談ください。

このほか、弊社では事業再構築補助金・大規模成長投資補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。

事業再構築補助金・大規模成長投資補助金の申請代行サポートの詳細はこちらをクリックください。
ものづくり補助金の申請代行サポートの詳細はこちらをクリックください。

事業再構築補助金の申請代行サポートの詳細は下記の画像をクリックください。