中小企業省力化投資補助金で農業は補助対象？

農業で中小企業省力化投資補助金を考えているという方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は農業での中小企業省力化投資補助金を申請する際に注意すべきことについて解説していきます。
農業で中小企業省力化投資補助金の申請を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

中小企業省力化投資補助金とは？

中小企業省力化投資補助金は、人手不足に直面している中小企業がIoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上を図ることを目的としています。

正式には「中小企業省力化投資補助事業」と称され、経済産業省が関連情報を提供しています。
（中小企業省力化投資補助金金のホームページ）

公募要領が公開されているため、詳しい内容は公募要領を確認しておくことをおすすめします。
中小企業省力化投資補助金の簡単な概要は下記の通り。

カタログに掲載された製品を導入する企業に対して、下記の金額を補助します。

従業員数	補助率	補助上限額（通常）	補助上限額（大幅な賃上げを行う場合）
5人以下	1/2	200万円	300万円以下
6～20人以下	1/2	500万円	750万円以下
21人以上	1/2	1,000万円	1,500万円以下

農業の方で中小企業省力化投資補助金を利用したいと考えている方もいらっしゃいますよね。
しかしながら、農業で中小企業省力化投資補助金を利用する際は注意点があります。
次の章で解説していきます。

農業の方が中小企業省力化投資補助金を申請する上で、注意しなければならない点は単純な生産基盤の拡大には利用できないという点です。
農業に関わらず、農業関係の方は生産基盤の拡大に中小企業省力化投資補助金を利用することはできません。

公募要領の中に下記の通り記載があります。

・以下に該当する事業計画である場合には、不採択又は交付取消となります。

（４）取り組む事業が１次産業（農業・林業・漁業）である事業

農業で活用するために、中小企業省力化投資補助金を使うということはできないということになります。
そのため、農業の方が中小企業省力化投資補助金を利用する場合、一次産業以外で活用するのがおすすめです。
次の章では農業の方におすすめできる中小企業省力化投資補助金の活用例を紹介していきます。

農業でおすすめできる中小企業省力化投資補助金の活用例は下記の３つです。

具体的に紹介していきます。

農産物を原料とする食品製造業においては、製造ラインの自動化や高度化を図ることができます。
例えば、収穫した果物を使ったジャムやソースの製造工程において、補助金を活用して包装機械や品質管理システムを導入することが可能です。
これにより、生産効率の向上と同時に、製品の品質維持にも寄与できます。

農業生産者が直接飲食店を経営する場合、補助金を利用してキッチン設備の近代化やテーブルオーダーシステムの導入が考えられます。
特に、地産地消を掲げるレストランにおいては、新鮮な食材を効率良く調理し、顧客サービスの質を向上させることができるでしょう。

農園を持つ農家が農園体験やグリーンツーリズムを提供する宿泊施設を運営する場合にも補助金が活用できます。
宿泊施設の予約管理システムの導入や客室の快適化を図ることで、顧客満足度を高め、農業体験の魅力をさらに伝えることができます。

今回は農業の方が中小企業省力化投資補助金を申請する際に注意すべきことやおすすめの活用方法を解説してきました。
ポイントは以下の通りです。

一次産業での直接的な利用は避ける – 公募要領によると、農業などの一次産業で直接補助金を利用することはできないため、これを回避するための別の事業計画を立てる必要があります。
付随する産業への応用 – 農業生産物を利用した食品製造業、飲食業、宿泊業など、関連付けることで補助金の活用が可能です。これらの分野での投資は、生産性の向上と付加価値の創出につながります。

中小企業省力化投資補助金のご相談を随時承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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