中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業等に対して、IoTやロボット技術などの汎用製品の導入を支援するものです。
2024年2月23日時点で、どのような機器が中小企業省力化投資補助金の対象となるのかはまだ明らかではありませんが、製品登録の公募は開始されており、どのような機器が対象になりそうかを予想することは可能です。
そこで今回はアシストスーツが省力化投資補助金の対象となるかを解説していきます。

中小企業省力化投資補助事業（省力化投資補助金）とは

中小企業省力化投資補助金は、人手不足に直面している中小企業がIoTやロボットなどの効果的な汎用製品を導入することで、企業の付加価値や生産性の向上を図ることを目的としています。
正式には「中小企業省力化投資補助事業」と称され、経済産業省が関連情報を提供しています。

簡単な概要は下記の通り。

（経済産業省　「経済産業省関係令和5年度補正予算の概要」　）

カタログに掲載された製品を導入する企業に対して、下記の金額を補助します。

従業員数	補助率	補助上限額（通常）	補助上限額（大幅な賃上げを行う場合）
5人以下	1/2	200万円	300万円以下
6～20人以下	1/2	500万円	750万円以下
21人以上	1/2	1,000万円	1,500万円以下

カタログに掲載される機器は現在公募中であり、これから機器が明らかになる見込みです。
しかしながら、どのような機器が対象となるのかは公募要領の中に記載されているため、あらかじめ、予想することができます。
本記事では最近注目されているアシストシートが補助対象となるのかどうかを解説していきます。

アシストスーツは省力化投資補助金の対象となる可能性が高い

結論から申し上げますと、アシストスーツは省力化投資補助金の対象となる可能性が高いです。

対象製品となるための要件は「製品カテゴリ 登録要領」の中に記載されています。簡単にまとめると下記の要件を満たす必要があります。

• 申請の粒度: 製品は経済産業省の生産動態統計調査の品目表に準じるか、それ以下の粒度で設定されなければならず、特定の商品のみを対象とする粒度での申請は不可。
• 製品定義の明確化: 製品の定義、概要、業務範囲、機能が明確にされている必要がある。

• 独立稼働と省力化効果: 製品は単体で稼働し、省力化効果を発揮できるか、省力化効果を発揮するシステムの一部として登録される。
• 汎用性: 製品は汎用的であり、開発を前提としないものでなければならない。
• 税法上の分類: 製品は税法上、機械設備または器具備品である必要がある。
• 業種の設定: 製品が使用されると想定される業種を一つ以上設定できること。
• 業務領域の適合性: 製品が使用されると想定される業務領域が定義されていること。
• 生産性向上への寄与: 製品が中小企業の生産工程やサービス提供の業務フローの課題解決により業務効率化や生産性向上に寄与すること。
• 対象企業の特徴説明: 製品の主な使用が想定される中小企業の規模や抱える課題について説明できること。
• 市場への導入: 製品が複数の企業によって一般に販売が開始されていること。
• 国内供給体制: 製品が国内で供給・生産体制が整っていること。

アシストスーツは以下の点で要件を満たしています。

• 汎用性: アシストスーツは多様な作業での身体的負担を軽減するために設計されており、特に物流、建設、製造業など、重労働が求められる業種での使用が見込まれます。
• 独立稼働と省力化効果: アシストスーツは着用者の動きをサポートし、重量物の持ち運びなどの作業を容易にします。これにより、労働者の疲労を減らし、生産性を向上させることが可能です。
• 生産性向上への寄与: 労働者の疲労軽減と作業効率の向上により、企業の生産性の向上が期待できます。
• 市場への導入と国内供給体制: アシストスーツは既にいくつかの企業によって開発され、市場に導入されており、国内での供給体制も整っています。

このため、アシストスーツは省力化投資補助金の対象となる可能性が高いと言えます。アシストスーツの活用を考えている事業者は、省力化補助金制度を利用して、導入コストの負担を軽減することができるかもしれません。

アシストスーツが活用できる省力化の具体例

アシストスーツは以下のようなシナリオで効果を発揮することが期待されます。

物流倉庫での荷物の搬出作業

アシストスーツを着用することで、従業員は重い荷物をより簡単に、そして安全に扱うことができます。これにより、作業効率が向上し、労働者の怪我のリスクも減少します。

建設現場での資材運搬

建設業では、重い材料や機材の運搬が頻繁に行われます。アシストスーツはこのような作業の負荷を軽減し、作業のスピードアップと作業員の疲労軽減に貢献します。

製造業での組立作業

特に重い部品の取り扱いが必要な製造ラインでの作業をサポートします。アシストスーツの支援により、作業精度の向上と疲労の軽減が期待できます。

農業での収穫作業

農業分野でも、アシストスーツは作業者の負担を軽減するために有効です。特に背負うタイプのアシストスーツは、長時間の立ち作業や重い物の運搬時に役立ちます。

福祉・介護分野での利用

介護職員が利用者を持ち上げる際にアシストスーツを使用することで、腰への負担を大幅に減らし、介護の質の向上と職員の健康保持が図れます

弊社の申請サポートについて

弊社はカタログに登録したい事業者・代理店様および省力化投資補助金を活用して機器・製品を導入したい中小企業様どちらにも申請サポートを提供しております。

カタログに自社製品を登録されたい事業者様・代理店様へ

中小企業省力化投資補助金のカタログに、自社の機器や製品を登録、掲載されたい事業者様や販売代理店様はお気軽にお問い合わせください。弊社で本制度の説明から、どのような機器や製品が対象となるのかのアドバイスも含め、親身にサポートをさせていただきます。もちろん、貴社の事業者登録（販売事業者登録、製造事業者登録）のほか、製品登録・カタログ登録もサポートいたします。

補助金を利用して機器・製品を購入されたい中小企業者様へ

本補助金を活用して機器や製品（省力化製品）を購入されたい中小企業者様、個人事業主様について、補助金の申請サポートやアドバイス、採択後の交付申請、事業実績報告（事業実施効果報告）の提出等、補助金が入金されるまでワンストップでサポートを行わせていただきます。

弊社では事業再構築補助金やものづくり補助金などの補助金サポートの実績が豊富にあります。気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。

まとめ

今回はアシストスーツが省力化投資補助金の対象となる可能性について解説してきました。
ポイントは下記の通り。

• アシストスーツは、多様な業種での身体的負担を軽減し、作業効率を向上させることが可能であり、省力化投資補助金の対象となる可能性が高いです。
• 製品が汎用性を持ち、単体で稼働し省力化効果を発揮できること、また生産性の向上に寄与することが要件であり、アシストスーツはこれらの要件を満たしています。
• 物流、建設、製造業、農業、福祉・介護分野など、幅広い分野での活用が期待され、具体的な省力化の事例も多く存在します。
• 弊社は、カタログへの製品登録や補助金申請のサポートを含め、事業者と中小企業者の両方を支援しており、機器や製品の導入に関するワンストップサポートを提供しています。

 

省力化投資補助金 申請代行サポート（CPA）では、製造事業者、製品メーカー、販売事業者・代理店様向けに、省力化製品の「カタログ登録申請」及び「製造（販売）事業者登録申請」の申請サポートを実施しております。

「製品登録・事業者登録」のサポートだけでなく、応募（交付申請）をご検討されている中小企業様、個人事業主様（補助事業者）の交付申請のサポートも承っております。
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「大規模成長投資補助金（中堅・中小成長投資補助金）」についてもサポートしておりますので、気になることがありましたら、まずお気軽にご相談いただければと思います。

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